戦争前夜＆期末テストです

翔子「ねえ、背後？
　　　タイトルの後半部分要らなくない？」

アヤ「そんなことありませんよ。
　　　私達学生の本分は勉強ですから。」

背後『それとも何ですか翔子さん？
　　　見せられない点でも取ったのですか？』

翔子「ぎくり！！」

……

・長南アヤ

教科	点数
現代文	76
古文	71
数学	97
化学	99
物理/生物	96
日本史	57
世界史/地理	68
英語（リスニング）	38
英語（筆記）	49
音楽	72
美術	74
保健体育	90
技術・家庭	98

・春河翔子

教科	点数
現代文	32
古文	43
数学	25
化学	41
物理/生物	23
日本史	40
世界史/地理	39
英語（リスニング）	33
英語（筆記）	48
音楽	26
美術	36
保健体育	90
技術・家庭	14

アヤ「あの……、翔子さん……！？」

翔子「ぎゃー！
　　　アヤの笑顔が引きつってる！」

アヤ「まったくもう……！
　　　まあ明日の戦いで活躍できればそれでいいですよ。」

翔子「ごめんなさーい！
　　　ゴミ出しでも皿洗いでも風呂掃除でもするから許して！
　　　……って、え？」

背後『許してくれるそうですよ？』

アヤ「その代わり、戦いでは皆様にご迷惑をお掛けしては
　　　いけませんよ。」

翔子「ようし、それなら任せてよ！
　　　……アヤってば、こと勉強には容赦無いから、
　　　どうなることかと……。」

アヤ「何かおっしゃいました？」

翔子「いや、別に……。」



翔子「そういえば、もう明日なのよね、戦い。
　　　なんか実感ないわ。」

アヤ「そうですか？
　　　私は先週からずっと緊張したままですが……。」

翔子「アヤ、緊張した時は『敵はカボチャだ』って思えばいいのよ。」

背後『翔子さん、敵は無視しちゃ駄目でしょう。』

翔子「ま、そうとも言うわね。
　　　先週から、って言うならあたしも考えてたわよ。
　　　あのアリス、どうやってイジメてくれようか～、ってね！」

アヤ「……。」

翔子「ひんむいてあげるか！
　　　それとも、鼻をつまんで泣かせてあげるか……、
　　　どっちがいいーん！？」

アヤ「そんなこと、私に聞かないで下さいよ……。
　　　はぁ、本当に……。
　　　油断だけはしないで下さいね。」

翔子「わかってるって！」

翔子「あのさ、アヤ。
　　　今から当日持って行くお弁当作ろうよ！」

アヤ「はい！」