翔子「吸血鬼ってさ」

　翔子がまた一人で延々と喋る没です。

翔子「吸血鬼株式会社の奴の肉ってさ、もし食べたら「うまい」の？
　　　それとも「まずい」の？

　　　食べることを深ーく考えるってことはさ、
　　　『幸せに生活してるか？』どーかにつながるからさ、
　　　とっても大切なことだと思うわけよ。

　　　……でね！！肉を食べて生きてる動物いるよね？
　　　ライオンとかネコとかハゲタカとかさ、
　　　そーいった肉食動物に肉ってのは、レストランには出ない、

　　　なぜか？
　　　臭くって、とても食べられたものじゃあないからよ！！まずいのよ！
　　　いい？みんな？ネコはまずくって食べられない。ここまでいい？

　　　一方でさ、『鮎』って魚知ってる？
　　　鮎は虫は食べない……、藻しか食べない草食魚なの。
　　　魚はフツー、腹ワタはにがくてまずいもんだけど、
　　　鮎は腹ワタまでおいしく食べられる……。　肉食じゃあないからよ。

　　　こー考えるとねー、あたしたちがうまいって言ってる肉は、
　　　全て草食動物の肉なのよ。
　　　牛・豚・鳥！いい草の餌ほど、うまい肉になる。

　　　つまり結論！
　　　『吸血鬼』は血吸ってるからまずいのよ。」