凱旋です

……ガチャリ！

アヤ「ただいま帰りましたー！」

『あ、アヤさん帰ってきたみたいですね。おかえりなさい。』

『で、戦争の方はどうでした？』

アヤ「ええ、見事、あのオクタンスさんをやっつけることができました！」

『おおー、おめでとうございます！』

アヤ「私自体は、３ターン目で重傷を受けて、あまり活躍は出来なかった
　　　のですが……」

『あら……』

アヤ「それでも、部員の皆様が誰も怪我をしなかったので、一応は私の
　　　目標は達成されました。」

『ところでアヤさん？』

アヤ「なんでしょうか？」

『どうして、一日遅れで帰ってきたのですか？』

アヤ「えっと、それはですね……。
　　　ほら、私、重傷を受けたじゃないですか。
　　　生命讃歌の効果で、すぐに治るとはいえ、左肺に折れた鎖骨が刺さり、
　　　脾臓が破裂し、右目が血で濁った状態で帰ってきたら、両親が心配
　　　するでしょう。
　　　だから一日遅れて帰ることにしたんです。」

『痛い！それ、聞いてるほうが痛いから！』

アヤ「もっとも、さっき両親に怒られてきたばかりですが……」

『なにはともあれ、無事（？）で良かったんじゃないですか。』

アヤ「そうですね。」

『それはそうと、私にお土産とかは無いんですか？』

アヤ「……え？」

『私にお土産は……』

アヤ「……無事故で。」

（いや、もう事故ってますって……）


　おしまい