理解不能＝恐怖

 アヤ：
『正体不明の危機』、ですか……

ルミニ：
なによ、これ……？

 翔子：
やばい……、『何か』……
わからないけど、何かがやばいわッ！

ディオネ：
……

ルミニ：
ディオネ、大丈夫？
さっきからずっと震えてるけど……

ディオネ：
うん、大丈夫……

ルミニ：
ねえアヤ。ディオネったらどうしちゃったの？

アヤ：
ディオネちゃんは昔から、自分の理解を超えたもの、正体の掴めないものをとても怖がる性格なのですよ……

ルミニ：
なるほど、それでこの前「ゆめにっき」やらせた時にあんなに怖がってたんだ。
『正体不明の危機』、確かにルミニも気にはなるわね

翔子：
なにをノンキな事言ってンのよ！
得体の知れないものが迫ってるって時にさ！

ルミニ：
だからって、殊更にビビっててもしかたないじゃん。
もうちょっと力抜いていこうよ　（そう言ってカップにお茶を注ぐ）

翔子：
あんたッ、いい加減にッ……！（ガタッと立ち上がる）

ディオネ：
……！（ビクッ）

アヤ：
翔子さん！

翔子：
だってこいつッ……！

　……！
ルミニ、あんた……、カップ逆さよ

ルミニ：
……。
そ、そうよっ！　ルミニだって怖いわよ！
なんか文句あるっ！？（///

アヤ：
ルミニちゃん……、無理をして気丈に振舞っていたのですね。
ルミニちゃんなりに私達を勇気付けようとして……

ルミニ：
……（うるうる）
うわ～～～ん！　アヤ～～～！！（ひしっとアヤにしがみ付く）

アヤ：
よしよし……

翔子：
……やれやれだわ（くすっ）

ディオネ：
ありがとう、皆……。もう大丈夫。
ルミニを見てたらなんだか、怖がってる場合じゃないって思えてきた……

ルミニ：
な゛、なによ゛ぞれ……っ！　ひぐっ……！
ルミニが弱い゛って意味゛っ！？　ぐすっ……！

ディオネ：
そうじゃないけど、どこかの泣き虫さんを私が守ってあげないと、ね……

ルミニ：
だに言゛ってんの゛っ、ルミ゛ニの方が一つお゛姉ちゃんだんだからねっ！

翔子：
……とりあえず涙拭きなさいよ（ハンカチを手渡す）

ルミニ：
（ずびずば～っ）……ふ～

翔子：
……Σ

ルミニ：
とにかくっ！　ルミニだって皆に守られてばかりいられないのっ！
ドゥー　ユゥー　アンダスタンンンンンン！？

ディオネ：
うん、期待してる！

翔子：
ハァ……、まったく、やれやれだわ……