エルミニア・レイフォード：嵐の時、きたれり プレイング

　

春河翔子：嵐の時、きたれり プレイング

　

長南アヤ：【１月１５日】千葉県鎌ヶ谷市

長南アヤは、大規模な戦いを前にする時、いつも思い出す。

かつて己が能力の暴走のため傷付けた親友、失った居場所、孤独の果てに見える絶望……。

 

人はその一生で、真に気持ちがかよい合う仲間、本当の居場所に、いったいどれほど出逢えるのだろう？

 

 

……自分はきっと、誰一人出逢う事はないだろう。

 

 

自分さえ知りえなかった自分、私であって私でないものが、私の一番大切な人を傷付けていく。

自分でさえ知りえないもの、自分の中の異能の力を、いったい誰が理解してくれようか……。

 

 

天文部の仲間に出逢うまで、ずっとそう思っていた。

 

 

長南アヤは考える。

私であって私で無いもの、私の中の力。

これを逆手にとってやろうと！

 

初めて自分を真に受け入れてくれた仲間を護るために、

二度と居場所を失わないために、

自分と同じ孤独を味わう者がもう二度と現れぬように！

 

かつて自分にとっての全てを破壊した力を、今度は護る為に使ってやろうと！

エルミニア・レイフォード：【１月１５日】北海道名寄市

ルミニ：

　おやおやおやおや、好き勝手してくれるわね……！

まったく、最低な奴らね……。こんな奴らを漫画に描いても、読者に好かれるはずがないわ。

 

せめて、泣き叫ぶ悲鳴だけでも漫画の参考にさせて貰いますか。

……ただし原初サーシス、あんたの悲鳴を、だけどね。

ディオネ・キーラー：【１月１５日】奈良県橿原市

翔子：

　この子の名前は「ディオネ・キーラー」

あまり喋らないけど、悪く思わないで欲しい。

この子は生来、人見知りが激しいのよ。

戦闘時以外は話し声が極端に小さいせいで、やたら顔を近付けて話す。他人に触れられるのはたぶん平気。

 

力技はあまり好まず、幻影兵団による回復・補助が得意みたい。

 

ディオネ：

　……（ぼそぼそ）

 

翔子：

　「よろしくお願いします」って言ってるわ。

とにかくこの子は、少なくともあたしよりはずっと役に立つはずよ。

あたしからも、宜しくお願いしたい。